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日経平均は5日ぶり大幅反発、国内投資家が資産配分見直し

2017年06月01日(木)16時15分

 6月1日、東京株式市場で日経平均は5日ぶりに大幅反発。終値は5月16日以来、約2週間ぶりの高値水準となった。前日の米株は下落、ドル/円も円高基調で外部環境に変化が乏しいにも関わらず、朝方から幅広い銘柄に買いが先行した。写真は都内で2015年6月撮影(2017年 ロイター/Issei Kato)

[東京 1日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は5日ぶりに大幅反発。終値は5月16日以来、約2週間ぶりの高値水準となった。前日の米株は下落、ドル/円も円高基調で外部環境に変化が乏しいにも関わらず、朝方から幅広い銘柄に買いが先行した。2017年1─3月期の法人企業統計で設備投資額が2期連続の増加となったことも投資家心理を好転させた。指数は後場に一時230円超高となったが、その後は戻り売りが出て伸び悩んだ。

TOPIXも反発。東証33業種中、鉱業以外の32業種が上昇。電気・ガス、倉庫・運輸、金属製品の上昇率が高かった。

きょうからの電気料金値上げや安売りを規制する酒税法改正の影響もあり、関西電力<9503.T>やキリンホールディングス<2503.T>など一部関連銘柄が年初来高値更新となった。

みずほ総合研究所・市場調査部の主任エコノミスト大塚理恵子氏は、「もともと業績面も良いし、割安感もある。月初めにアロケーションを見直す国内ファンドが月末に利益確定売りで溜めた資金で買いを入れたのだろう」と見ていた。

個別銘柄では、キヤノン<7751.T>が反発し年初来高値更新。5月31日に自社株買いを発表したことが好感された。自己保有株を除く発行済株式総数の1.3%にあたる1400万株、取得総額500億円を上限とする自社株買いを実施する。取得期間は6月1日から7月14日。

半面、パーク24<4666.T>が大幅続落。31日に発表した2016年11月―17年4月期決算で、連結営業利益が前年同期比10%減の85億円と減益になったことが嫌気された。カーシェアリングサービス等のモビリティ事業で、安全装備への投資や増車ペースの加速によるコスト増が響いた。

東証1部騰落数は、値上がり1620銘柄に対し、値下がりが309銘柄、変わらずが88銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      19860.03 +209.46

寄り付き    19692.16

安値/高値   19686.32─19887.66

TOPIX<.TOPX>

終値       1586.14 +17.77

寄り付き     1570.47

安値/高値    1570.24─1587.61

東証出来高(万株) 173830

東証売買代金(億円) 24665.98

(辻茉莉花)

ロイター
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