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ドル111円前半で方向感欠く、実需の買い一巡後は材料難
5月29日、午後3時のドル/円は、26日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の111円前半だった。午前は実需筋のドル買いフローなどで持ち上がったが、午後は材料難の中で動きが限られた。写真は都内で2014年1月撮影(2017年 ロイター/Yuya Shino)
[東京 29日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、26日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の111円前半だった。午前は実需筋のドル買いフローなどで持ち上がったが、午後は材料難の中で動きが限られた。
北朝鮮が弾道ミサイルを発射したとの報道で、ドルは早朝に111.15円付近まで下落したが、反応は一時的だった。北朝鮮のミサイル発射については市場に一定の慣れが出てきているもよう。ただ、「少なくともドル買い材料とは言えず、リスク回避の流れに結びつきやすい」(外為アナリスト)との見方が聞かれた。
また「米国は北朝鮮に対してけん制を続けているが、落としどころが分からず、反応しようがない」(国内銀)との声も聞かれた。
その後、北朝鮮のミサイル発射報道前の水準である111.30円台を回復。仲値通過後にかけて111.47円まで強含んだ。月末を控えた実需のドル買いフローも散見されたという。
実需の買いが一巡した後は小幅に押し戻され、午後は111.20─30円台の狭いレンジで方向感なく推移した。きょうは米国と英国市場が休場のため、短期筋の動きが鈍いという。
このところ110─112円台のレンジ相場が続いている。目先は「米国のコミー前連邦捜査局(FBI)長官の議会証言や、雇用統計などが次のポイントになる」(国内金融機関)との声が出ていた。
ドル/円
午後3時現在 111.30/32 1.1163/67 124.25/29
午前9時現在 111.24/26 1.1174/78 124.31/35
NY午後5時 111.31/38 1.1182/84 124.48/52
(為替マーケットチーム)