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ドル111円半ば、手掛かり難で小動き

2017年05月22日(月)15時39分

 5月22日、正午のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点と比べ、ドル高/円安の111.49/51円だった。早朝の取引で110円後半まで下落したが、株高や米長期金利の上昇などを背景に持ち直した。写真は都内為替取引会社で2013年12月撮影(2017年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 22日 ロイター] - 正午のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点と比べ、ドル高/円安の111.49/51円だった。早朝の取引で110円後半まで下落したが、株高や米長期金利の上昇などを背景に持ち直した。ただ、買い手掛かりを欠いて上値追いは限られ、午後には111円半ばを軸にした小動きが続いた。

午後の相場は盛り上がりに欠けながらも国内勢のドル買い興味が観測された。米金利と日経平均株価の底堅い動きが相場を支援し、午後は一時111.57円に上昇した。

ただ、上昇は続かず、111.40─111.60円を軸にしたレンジでの動きが続いた。

「トランプ米大統領を巡る政治リスクや北朝鮮のリスクはあるが、事態の進展がなければドル売りは強まらなさそう。ただ、積極的に買い上がる手掛かりがあるわけでもない」(国内金融機関)との声が聞かれた。

市場では、ロシアによる米大統領選への介入疑惑について捜査していたコミー前連邦捜査局(FBI)長官への議会証言への警戒感もくすぶっている。

一方、早朝のドル/円は、21日に行われた北朝鮮のミサイル発射実験を嫌気して110.85円まで下落したが、国内勢の押し目買いが支えとなり、111円台に切り返した。

小高く始まった日経平均が上げ幅を拡大。仲値にかけて輸入企業のドル買い/円売りなども入り、111.61円まで上値を伸ばした。米長期金利の上昇や、英ポンド売り/ドル買いの動きもドルの支援材料になったとみられる。

その後は111円半ばに押し戻され、正午にかけてはもみ合った。

ポンド売りについては、英総選挙で与党・保守党のリードが縮小したとの報道が影響しているとの見方がある。20日公表された複数の世論調査によると、6月8日の英総選挙を前に、保守党の野党・労働党に対する支持率のリードが縮小した。これまでの世論調査では、保守党の圧勝が予想されていた。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 111.49/51 1.1192/96 124.79/83

午前9時現在 111.28/30 1.1201/05 124.65/69

NY午後5時 111.24/26 1.1204/10 124.62/66

ロイター
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