ニュース速報

ビジネス

米国株式市場は伸び悩み、トランプ氏のロシア疑惑巡る新報道で

2017年05月20日(土)06時41分

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米国株式市場は値上がりしたものの、当初つけた高値からは押し戻されて取引を終了した。トランプ氏のロシア疑惑に関する新たな報道が上値を抑えたという。

ワシントン・ポスト紙は、関係筋の話として、昨年の米大統領選挙でのトランプ陣営とロシアとの関係を巡る捜査で、捜査当局がホワイトハウス高官でトランプ氏に近いアドバイザーを務める人物に関心を示していると報道した。またニューヨーク・タイムズ紙は、トランプ氏がホワイトハウスで行ったロシア当局者との会合で、コミー前連邦捜査局(FBI)長官の解任によって、ロシアによる米大統領選関与疑惑を巡る捜査に絡む「大きな圧力」が軽減されたと語っていたと報じた。

あるポートフォリオマネジャーは「報道が相場の材料になったことは間違いない。トランプ氏は外遊に出かけることから、同氏がこれからどう対処するのか誰も定かでない」と述べた。ただ株価は全般的にプラス圏を維持しており、市場は過度に心配はしていないようだとも指摘した。

週間では、ダウ平均とS&P500が0.4%安、ナスダックが0.6%安だった。

この日は産油国の協調減産延長期待が広がり、原油先物が2%値上がりするなか、石油株に買いが入った。市場参加者からは企業の好決算が相場の材料になったとの声も聞かれた。

コンピューター支援設計(CAD)ソフト大手のオートデスクは14.7%上昇し、S&Pの値上がり銘柄上位となった。予想を上回る四半期売上高が好感された。農業機械大手ディアは一時122.24ドルと最高値をつけ、7.3%高で終了。四半期利益が予想を上回った。ディアの伸びが後押しとなり、重機メーカーのキャタピラーやゼネラル・エレクトリック(GE)もそれぞれ2.2%、2.4%値上がりした。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では上げ銘柄が下げ銘柄を上回り、比率は3.13対1だった。ナスダックも1.75対1で上げ銘柄が下げ銘柄を上回った。米取引所の合算出来高は約70億3000万株で、直近20営業日の平均に並んだ。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 20804.84 +141.82 +0.69 20698.28 20857.13 20687.94 <.DJI>

前営業日終値 20663.02

ナスダック総合 6083.70 +28.57 +0.47 6070.23 6106.55 6070.23 <.IXIC>

前営業日終値 6055.13

S&P総合500種 2381.73 +16.01 +0.68 2371.37 2389.06 2370.43 <.SPX>

前営業日終値 2365.72

ダウ輸送株20種 8879.19 +60.61 +0.69 <.DJT>

ダウ公共株15種 703.27 +2.57 +0.37 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1060.77 +11.48 +1.09 <.SOX>

VIX指数 12.04 -2.62 -17.87 <.VIX>

S&P一般消費財 709.57 +4.12 +0.58 <.SPLRCD>

S&P素材 328.42 +2.94 +0.90 <.SPLRCM>

S&P工業 566.20 +7.59 +1.36 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 567.65 +3.03 +0.54 <.SPLRCS>

S&P金融 386.54 +3.21 +0.84 <.SPSY>

S&P不動産 195.79 +1.11 +0.57 <.SPLRCREC

>

S&Pエネルギー 498.15 +6.10 +1.24 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 865.83 +2.42 +0.28 <.SPXHC>

S&P電気通信サービス 156.41 +1.26 +0.82 <.SPLRCL>

S&P情報技術 944.86 +4.66 +0.50 <.SPLRCT>

S&P公益事業 263.02 +0.84 +0.32 <.SPLRCU>

NYSE出来高 10.29億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 19695 + 95 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物6月限 円建て 19685 + 85 大阪比 <0#NIY:>

(ロイターデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります)

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

利上げの可能性、物価上昇継続なら「非常に高い」=日

ワールド

アングル:ホームレス化の危機にAIが救いの手、米自

ワールド

アングル:印総選挙、LGBTQ活動家は失望 同性婚

ワールド

北朝鮮、黄海でミサイル発射実験=KCNA
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ公式」とは?...順番に当てはめるだけで論理的な文章に

  • 3

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32、経済状況が悪くないのに深刻さを増す背景

  • 4

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 5

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 6

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 7

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 8

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 9

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中