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ドル112円前半で一進一退、米大統領演説待ち

2017年02月27日(月)15時33分

 2月27日、午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点と比べ、わずかにドル安/円高の112円前半だった。総じてトランプ米大統領の議会演説待ちで、ポジションが偏りにくい状況になっている。写真のドルは、米コロラド州ウェストミンスターで2009年11月撮影(2017年 ロイター/Rick Wilking)

[東京 27日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点と比べ、わずかにドル安/円高の112円前半だった。総じてトランプ米大統領の議会演説待ちで、ポジションが偏りにくい状況になっている。午前は111円後半に下落した後、国内勢の買いで持ち直した。午後は手がかり材料に乏しく、狭いレンジでもみ合った。

ドルは朝方、短期筋を中心に112.39円まで買い進まれたが、勢いは続かなかった。139円安で始まった日経平均が下げ幅を拡大すると、短期筋がロングを投げ、111.92円まで下落した。

同水準で下げ渋り、正午にむけて112円前半まで持ち直した。この局面では「国内機関投資家からの大口の買いが観測された」(国内金融機関)という。

正午から午後3時にかけては材料に乏しく、ドルは112.10─20円台で方向感なく推移した。

海外時間にかけては上値の重さが意識されそうだという。ムニューシン米財務長官が税制改革について、8月の議会休会前に承認されることが望ましいとの認識を示し、改革案が早期にまとまる期待は後退している。「フランス大統領選への懸念も変わらず、ドル/円を積極的に買えない」(邦銀)という。

また、トランプ政権の「布陣固めが遅々として進まない」(証券会社)ことも、政策のタイムリーな発動の障害になると不安視されており、ドル相場にはネガティブな材料となっている。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 112.10/12 1.0566/70 118.45/49

午前9時現在 112.18/20 1.0551/55 118.37/41

NY午後5時 112.18/20 1.0560/66 118.38/42

(為替マーケットチーム)

ロイター
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