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ドル113円前半、仏大統領選巡る不安は若干後退
2月20日、午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル高/円安の113円前半。仏大統領選に対する不安感から前週末に下押ししたユーロは小幅に反発。写真は都内にある為替ディーリングルームで1日撮影(2017年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 20日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル高/円安の113円前半。仏大統領選に対する不安感から前週末に下押ししたユーロは小幅に反発。仏大統領選の左派系候補の一本化は困難との見方が広がってきたことが背景。
朝方一時112.80円付近に下押ししたドル/円は、日経平均株価がマイナス圏を推移する中、112円後半でのもみ合いが続いた。仲値公示にかけては「休み明けの五・十日にもかかわらず、取引は盛り上がらなかった」(邦銀)とされる。ただ、その後はじりじり水準を切り上げ、113円台を回復。一時113.24円に上昇した。
市場では「今の相場のドライバーは欧米。欧州時間に入って、リスクオフの蒸し返しがあるかどうかを見極めたい」(国内金融機関)との声が出ている。「欧州市場でユーロ売りが再開するようならユーロ/円経由でドル/円の下押しもありそうだ」(別の国内金融機関)という。
東京時間には、ユーロは1.0603ドルから1.0633ドルまで上昇した。ユーロ/円は安値119.65円から120.13円まで反発した。
仏大統領選の左派系候補2人は17日、協力の可能性を巡り協議していることを明らかにした。左派系2人が手を組めば決選投票に進む可能性もあり、新たな波乱要因を嫌気し、17日の海外市場では仏国債への売りが膨らむと同時にユーロ売りも進んだ。
しかし、きょうは「左派系候補の一本化は困難との思惑が台頭し、ユーロが買い戻される流れとなっている」(機関投資家)という。
ドイツの政治動向も注目されている。
独ビルト紙日曜版の世論調査によると、中道左派の社会民主党(SPD)の支持率は33%と前週より1ポイント上昇した一方で、メルケル首相の保守、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は1ポイント低下し32%となり、首位を奪われた。
財務省が発表した1月貿易統計速報によると、貿易収支(原数値)は1兆0869億円の赤字となった。赤字は5カ月ぶり。原油価格の上昇で輸入が25カ月ぶりの増加に転じる一方、春節の影響で中華圏への輸出が伸び悩んだ。
ドル/円
午後3時現在 113.09/11 1.0612/16 120.02/06
午前9時現在 112.91/93 1.0617/21 119.95/99
NY午後5時 112.85/90 1.0611/17 119.73/77
(為替マーケットチーム)