ニュース速報

ビジネス

ECBハト派決定でユーロ続落、ドル115円半ばに迫る=NY市場

2016年12月10日(土)09時52分

 12月9日、ニューヨーク市場は、ユーロが前日に続き売られた。写真はドルやユーロ紙幣。先月撮影(2016年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

[ニューヨーク 9日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ユーロが前日に続き売られた。欧州中央銀行(ECB)が資産買い入れのペースを月額800億ユーロから600億ユーロに減額する一方、大方の予想よりも長期間の延長を決定した余波が続いた。

一方、ドルは円に対し、115円半ば近くまで上昇した。

ユーロ/ドルは一時1.0528ドルに下落。その後は0.69%安の1.0541ドルで取引された。

ウェルズ・ファーゴの為替アナリスト、エリック・ネルソン氏は「資産買い入れの延長期間は大半の予想よりも長く、多くのコメントは極めてハト派的だった」と指摘。「インフレは2019年まで低水準にとどまると見込まれているほか、成長率予想も弱く、リスクは下向き」と話す。

ドル/円は2月9日以来の高値となる115.36円に上昇。直近では1.16%高の115.30円で取引された。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.57%高の101.68。

米連邦準備理事会(FRB)は来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で今年初めて利上げすることがほぼ確実視されている。市場の注目は、トランプ氏の大統領選勝利を受けてFRBが公表する金利見通し「ドット・プロット」に変化が見られるかどうかだ。

ウェルズ・ファーゴのネルソン氏は「過去3─4回の会合では、ドット・プロットの下方修正が続いた」とし、「そのため当局者が現在の見通しを維持しても、ややタカ派的と受け止められる可能性がある」と述べた。

ドル/円 NY終値 115.36/115.44

始値 114.95

高値 115.36

安値 114.63

ユーロ/ドル NY終値 1.0559/1.0565

始値 1.0575

高値 1.0579

安値 1.0531

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:ホームレス化の危機にAIが救いの手、米自

ワールド

アングル:印総選挙、LGBTQ活動家は失望 同性婚

ワールド

北朝鮮、黄海でミサイル発射実験=KCNA

ビジネス

根強いインフレ、金融安定への主要リスク=FRB半期
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ公式」とは?...順番に当てはめるだけで論理的な文章に

  • 3

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32、経済状況が悪くないのに深刻さを増す背景

  • 4

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 5

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 6

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 7

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 8

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 7

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 8

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 9

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中