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米国株式市場は反落、金融株の勢い止まる

2016年12月03日(土)08時57分

 12月2日、米国株式市場は反落して取引を終えた。写真はニューヨーク証券取引所で同日撮影(2016年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米国株式市場は反落して取引を終えた。既に13、14両日の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げは織り込み済みで、朝方発表の雇用統計には反応薄。4週続伸した金融株の勢いは止まった。

米株式市場の主要指数は11月8日の大統領選でトランプ氏が勝利したことで、減税やインフラ投資、金融規制の緩和への期待から過去3週間は最高値更新が続いた。

SP500種の金融部門<.SPSY>は13.1%、工業部門<.SPLRCI>も7%超とそれぞれ上昇した。ただ、金融部門の続騰は2日に落ち着き、SPの11部門で最も下落率が高い1%安だった。

シカゴのBMOプライベートバンクのシニア・ストラテジスト、ジェフ・ウェニガー氏は「このところの高い取引をけん引してきた一つが金融株だろう」と述べた。

ゴールドマン・サックスは4日ぶりの下げとなり1.4%下落。バンク・オブ・アメリカは1.3%、シティグループは2.2%、ウェルズ・ファーゴは1.4%のそれぞれ下落だった。

コーヒーチェーンのスターバックスは2.2%安。ハワード・シュルツ氏が最高経営責任者(CEO)から辞任するとの発表が嫌気された。音楽配信のパンドラは衛星ラジオのシリウスXMへの身売り交渉を進めているとCNBCが報じ、16.1%の急騰だった。

ダウは週間では0.1%上昇、一方でSPは1%、ナスダックは2.7%のそれぞれ下落だった。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では上げ銘柄が下げ銘柄を上回り、比率は1.21対1だった。ナスダックも1.05対1で上げが下げを上回った。

米取引所の合算出来高は約70億株で、直近20営業日の平均である約79億株を下回った。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 19170.42 -21.51 -0.11 19161.25 19196.14 19141.18 <.DJI>

前営業日終値 19191.93

ナスダック総合 5255.65 +4.55 +0.09 5249.02 5274.54 5239.27 <.IXIC>

前営業日終値 5251.11

S&P総合500種 2191.95 +0.87 +0.04 2191.12 2197.95 2188.37 <.SPX>

前営業日終値 2191.08

ダウ輸送株20種 9048.96 +11.76 +0.13 <.DJT>

ダウ公共株15種 632.22 +5.56 +0.89 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 847.70 +10.91 +1.30 <.SOX>

VIX指数 14.12 +0.05 +0.36 <.VIX>

S&P一般消費財 645.47 -3.64 -0.56 <.SPLRCD>

S&P素材 312.64 +0.11 +0.04 <.SPLRCM>

S&P工業 540.16 -0.38 -0.07 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 516.93 +3.61 +0.70 <.SPLRCS>

S&P金融 375.15 -3.57 -0.94 <.SPSY>

S&P不動産 182.49 +2.08 +1.15 <.SPLRCREC>

S&Pエネルギー 546.74 +0.59 +0.11 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 788.57 +2.45 +0.31 <.SPXHC>

S&P電気通信サービス 163.30 -0.57 -0.35 <.SPLRCL>

S&P情報技術 781.07 +3.38 +0.43 <.SPLRCT>

S&P公益事業 235.90 +2.15 +0.92 <.SPLRCU>

NYSE出来高 9.10億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 18375 + 45 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物12月限 円建て 18365 + 35 大阪比 <0#NIY:>

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