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EU離脱交渉では金融業界優先、QEは景気支援で効果=英財務相

2016年10月26日(水)00時00分

 10月25日、ハモンド英財務相はEU離脱交渉で、金融業界の要望に応えることを最優先課題とする考えをあらためて表明した。写真は今月3日撮影。(2016年 ロイター/Toby Melville )

[ロンドン 25日 ロイター] - 英国のハモンド財務相は、欧州連合(EU)離脱交渉で、金融サービス業界の要望に応えることを最優先課題とする考えをあらためて表明した。

財務相は議会で「EU離脱交渉では金融サービス業界のニーズを交渉の柱とする方針を示し、業界の懸念払しょくに努めている」と指摘。「業界が市場アクセスと人材の確保を求めていることは理解している」と述べた。

英中銀の金融政策をめぐっては、仮に量的緩和を通じた景気支援を中銀が要請した場合、これを拒否するような状況は想定できないとした。議員からの質問に答えた。

「量的緩和を含め、金融政策は景気を支援する上で極めて効果的」とし、「量的緩和の要請が却下されたことはなく、将来的に状況が変わると考える理由はない」とした。

メイ英首相は今月、低金利や量的緩和などの金融緩和策は「悪い副作用」を伴うとして批判。これに対し、カーニー中銀総裁が政治家の指示は受けないと反論し、政府と中銀の間で不協和音が生じていた経緯がある。

ロイター
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