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米株暴落に備えたオプション需要後退、トランプ氏勝利確率低下で
10月23日、米大統領選挙で共和党候補ドナルド・トランプ氏が勝利する確率が低下したことを受け、大統領選で米国株のボラティリティーが高まるとの観測が後退している。写真はトランプ氏。ネバダ州ラスベガスで19日撮影(2016年 ロイター/Carlos Barri)
[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米大統領選挙で共和党候補ドナルド・トランプ氏が勝利する確率が低下したことを受け、大統領選で米国株のボラティリティーが高まるとの観測が後退している。
S&P総合500種<.SPX>指数を対象とするオプションの持ち高に関するデータでは、11月8日の大統領選後の株価暴落に備えた需要の高まりはほとんど見受けられない。
ウィーデンのデリバティブ調査の責任者マイケル・パービス氏は大統領選まで約2週間となる中でも、不測の結果に備えた動きはほとんど見受けられないと述べた。数週間前にそうした需要がやや高まったが、トランプ氏の勝利確率が低下したことで後退したという。
株式ストラテジストを対象にロイターが実施した調査では、民主党候補のヒラリー・クリントン氏が勝利したほうが短期的に株価の前向きな材料になるとの見方が優勢。
ロイター/イプソスが10月22日までに実施した週間世論調査によると、大統領選がこの週に行われていた場合、クリントン氏が当選に必要な270人の選挙人を95%以上の確率で獲得できたとの予想が示された。
また、オンライン賭けサイト「プレディクトイット」によると、クリントン氏が勝利する確率は1カ月前の約63%から約80%に上昇した。