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ECBが内部人事決定を撤回、不公平な選考手続きとの申し立てで
10月20日、欧州中央銀行(ECB)は、プラート専務理事の顧問を約4年間務めたステファン・ロティエ氏をブリュッセルオフィスの新責任者とする決定を撤回した。写真はフランクフルトの本店、昨年12月撮影(2016年 ロイター/Ralph Orlowski)
[フランクフルト 20日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は、プラート専務理事の顧問を約4年間務めたステファン・ロティエ氏をブリュッセルオフィスの新責任者とする決定を撤回した。内部ネットワークに掲載された内容をロイターが確認した。
ロティエ氏の人事をめぐっては、ECBスタッフから能力に基づく決定ではなく、公正な選考プロセスを経ていない直接の任命によるもので、他の候補者の昇進機会を不当に奪ったとの申し立てがあった。
ECBはまた、今回の人事について公募しておらず、ECBの役割や責任の増大を理由に、ロティエ氏を任命する直前に同ポストの給与を引き上げていた。
ロティエ氏の人事に反対する申し立ててでは、昇進に関し、ECB内では能力ではなく個人的なつながりが影響力を持ち、えこひいきの文化がある点も問題視された。
ECBはロティエ氏の任命撤回について、申し立てを受けた決定であるとしたが、詳細については明らかにしなかった。