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IMF、人民元のSDR構成通貨採用に伴う新たな相対比率発表

2016年10月01日(土)04時48分

 9月30日、IMF10月1日付で中国人民元がSDR構成通貨に採用されるのに伴い、新たな相対比率を発表した。写真は昨年8月撮影。(2016年 ロイター/Tyrone Siu)

[ワシントン 30日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は30日、10月1日付で中国人民元が特別引き出し権(SDR)構成通貨に採用されるのに伴い、構成通貨の新たな相対比率を発表した。

それによると、1SDRは0.58252ドル、0.38671ユーロ、1.0174元、11.900円、0.085946英ポンドで構成される。

相対比率は昨年設定された比重を反映しており、今後5年間有効となる。

SDR構成通貨への新たな通貨の追加は1999年のユーロ以来。IMFは構成通貨は「自由に利用されている通貨」に限るとしているため、自国通貨が採用されたことは中国にとっても一里塚となる。

IMFのラガルド専務理事は声明で「人民元がSDR構成通貨に採用されたことは、中国の金融制度、外国為替制度、および金融システムの改革の進展を反映しており、 同国の金融市場インフラの開放と改善を(IMFが)認識したことを示している」とした。

そのうえで、中国がこうした努力を継続すれば国際金融システムの強化に貢献し、結果的に中国、および世界経済の成長と安定を支援することになるとした。

ただ、一部では中国は自国通貨、および経済を一段と市場原理に基づくものにするためにまだ為すべきことは多いとの見方も出ており、米国のルー財務長官は前日、中国はこうしたことを達成するまで人民元は本当の意味でSDR構成通貨の資格は得られないとの考えを示している。

ロイター
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