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ドイツ銀、社債売買高が前週の倍以上に拡大 財務懸念で売り加速
9月30日、ドイツ銀行の社債売買高がの今週に入ってから前週の倍以上の水準に膨らんでいる。同行支店の外にかけられたロゴ入り時計。(2016年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
[ロンドン 30日 ロイター] - ドイツ銀行
ドイツ銀をめぐってはモーゲージ担保証券(MBS)の不正販売問題で米司法省から巨額の制裁金支払いを求められたことなどで財務への不安が広がっており、投資家の間で同行の社債を売る動きが加速している。
トラックスによると、26─29日のドイツ銀の優先債と劣後債の売買高は約18億2000万ユーロとなり、前週の7億6150万ユーロの倍以上に増加した。
8月の最終週の売買高は1億2100万ユーロ。この水準に比べると15倍に増加しており、ドイツ銀に対する市場心理が急速に悪化したことが読み取れる。
優先順位がさらに低い劣後債に対する売りは一段と加速しており、今週に入ってからの売買高は5億5080万ユーロと、8月最終週の3050万ユーロの約18倍に膨らんでいる。
同行の偶発転換社債(CoCo債)はこの日の取引で過去最安値を更新。同行の株価はこの日の取引で一時、初めて10ユーロを割り込んだがその後はプラス圏を回復した。
ドイツ銀に対しては国際通貨基金(IMF)が今年に入り、事業を国際的に展開する他のどの銀行よりも広範な金融システムに対するリスクとなる恐れがあると指摘。同行は世界の主要金融機関と活発な取引を行なっているため、影響は各市場に広がっている。