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ユーロ圏CPI速報、前年比で予想と一致 石油下落の影響後退
9月30日、EU統計局の発表によると、9月のユーロ圏消費者物価指数速報値は前年同月比0.4%上昇した。ニースで4月撮影(2016年 ロイター/Eric Gaillar)
[ブリュッセル 30日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局の発表によると、9月のユーロ圏消費者物価指数速報値は前年同月比0.4%上昇した。上昇率は、ロイターのまとめたエコノミスト48人の予想と一致した。前月は0.2%上昇だった。
エネルギー価格の低下による影響が弱まったことが背景。
振れの大きいエネルギーと未加工食品を除くコア指数は同0.8%上昇となり、伸びは市場予想の0.9%を下回った。
エネルギー・食品・酒とたばこ類を除く指数は0.8%上昇と、前月と同水準だった。
エネルギー価格は3.0%低下。前月は5.6%低下していた。
サービスセクターは1.2%上昇。前月は1.1%上昇だった。
ソシエテ・ジェネラルのストラテジスト、ケネス・ボー氏は「欧州中央銀行(ECB)の手段は尽きているため、石油価格上昇はインフレ押し上げの一助となる。長期的な石油価格見通しが上昇すれば投資が一部戻り、インフレや成長に好影響を与える」と述べた。
バークレイズのエコノミスト、ファビオ・フォイス氏は「ネガティブサプライズはコア価格で、基調インフレ見通しには引き続き下振れリスクがあることを示している」と述べた。
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