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アサヒ、康師傅飲品株の一部売却へ 欧州事業などに振り向け
9月30日、アサヒグループホールディングスは、持分法適用会社である康師傅飲品控股有限公司の保有株式30.4%のうち10%を頂新グループ2社に売却すると発表した。都内の本社で5月撮影(2016年 ロイター/TORU HANAI)
[東京 30日 ロイター] - アサヒグループホールディングス <2502.T>は30日、持分法適用会社である康師傅飲品控股有限公司の保有株式30.4%のうち、10%を合弁パートナーである頂新グループ2社に売却すると発表した。譲渡価格は約334億円。これらの資金は、買収で合意している欧州での事業などに振り向け、海外収益の拡大を図る。
同社では「成長保有資産の有効活用とともに国際事業における重点エリアの見直しを行い、資金を積極的な成長投資に振り向けることとした」と説明している。康師傅飲品は、引き続き、持分法適用会社。
クロージングは12月15日を予定しており、2016年12月期には特別利益148億円を計上する。業績予想については、現在精査を進めており、確定次第公表するとしている。
康師傅飲品については、2004年の合弁設立以降12年間で売上高は約11倍に拡大。2015年末までのアサヒの連結業績への寄与は、累計で約1200億円超(税引き前)となっているという。
(清水律子)