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ドルが対資源国通貨で下落、OPEC減産合意で=NY市場

2016年09月29日(木)06時21分

 9月28日、終盤のニューヨーク外為市場では、石油輸出国機構(OPEC)が減産で合意したとの報道を受け、ドルがノルウェークローネ(写真)などの資源国通貨に対して下落した。2008年10月撮影。提供写真(2016年 ロイター/SCANPIX Gorm Kallestad)

[ニューヨーク 28日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、石油輸出国機構(OPEC)が減産で合意したとの報道を受け、ドルがノルウェークローネなどの資源国通貨に対して下落した。

関係筋によると、OPECは生産量を現在の日量3324万バレル近辺から同3250万バレルに削減することに合意した。

報道を受けてドルはノルウェークローネに対して約1%安の8.0403クローネと約5カ月ぶりの低水準に下落。ドルはカナダドルに対しても売られ、約0.8%安の1米ドル=1.3088カナダドルとなった。ドルは豪ドルに対しても軟調だった。

終盤のドル/円は0.24%高の100.67円。ドル/スイスフランはほぼ横ばいの0.9710フランだった。

ユーロは欧州の銀行をめぐる先行き不透明感から上値を抑えられ、終盤のユーロ/ドルはほぼ変わらずの1.1212ドルとなった。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの新興国市場通貨ストラテジー部門のグローバルヘッド、ウィン・シン氏はOPEC減産の報道を受けた資源国通貨の上昇について「相場の動きからは(減産合意が)予想外だったことがうかがえる」と指摘。「この動きに持続力があるかどうかを判断する次の段階では、具体的にどのような措置が実行されるかを見極めることになる」と述べた。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は終盤、ほぼ横ばいの95.451。トレーダーは米連邦準備理事会(FRB)が12月に利上げに踏み切る可能性についての手掛かりを探るため、今後の米経済指標発表を控えて様子見姿勢を取っている。

チャップデレーン・フォーリンエクスチェンジのマネジングディレクター、ダグラス・ボースウィック氏は「市場関係者はさらなる米経済指標の発表を待っているのだが、欧州の銀行をめぐって不安感を抱いている」と指摘。「そのためユーロは、不透明感が払拭されるまでは方向感のない展開になるだろう」と語った。

ドル/円 NY終値 100.65/100.68

始値 100.72

高値 100.80

安値 100.46

ユーロ/ドル NY終値 1.1214/1.1218

始値 1.1213

高値 1.1236

安値 1.1187

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