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ドル、対円で伸び悩む 米製造業指標が悪化=NY市場

2016年09月01日(木)06時47分

 8月31日、終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対円で伸び悩んだ。一時103円台半ばまで買われた後、米製造業関連指標の悪化を受けて上値が抑えられた。1月撮影(2016年 ロイター/Jason Lee/File Photo)

[ニューヨーク 31日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対円で伸び悩んだ。一時103円台半ばまで買われた後、米製造業関連指標の悪化を受けて上値が抑えられた。ドル/円は7月29日以来の高値となる103.53円を付ける場面があったが、終盤は103.39円だった。

オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)などが発表した8月の全米雇用報告がドルを押し上げた。8月の民間部門雇用者数は17万7000人増と市場予想をやや上回り、7月分も上方修正された。

ウェストパック・バンキング・コーポレーションのシニア通貨ストラテジスト、リチャード・フラヌロビッチ氏は「上方修正は明るい材料だったし、8月もかなり予想に近かった」と指摘した。

ただ、その後発表された8月のシカゴ地区購買部協会景気指数が前月比4.3ポイント低下し、市場予想に届かなかったことから、ドル買いが失速した。

ユーロ/ドルは終盤に1.1152ドルに持ち直したが、一時3週間ぶり安値の1.1121ドルに沈んだ。

8月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率が市場予想を下回ったことが影響した。来週の欧州中央銀行(ECB)理事会で政策変更はないとの予想が支配的だが、フラヌロビッチ氏は最近の弱い経済指標を受けて追加緩和観測が強まっていると指摘した。

ドル/円 NY終値 103.42/103.43

始値 103.22

高値 103.53

安値 103.23

ユーロ/ドル NY終値 1.1156/1.1160

始値 1.1140

高値 1.1165

安値 1.1124

ロイター
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