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日本の格付け「A1」で据え置き、見通しは安定的=ムーディーズ
8月30日、ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、日本政府の発行体格付け「A1」を確認し、安定的の見通しを維持すると発表した。写真は都内で昨年11月撮影(2016年 ロイター/Thomas Peter)
[30日 ロイター] - ムーディーズ・インベスターズ・サービスは30日、日本政府の発行体格付け「A1」を確認し、安定的の見通しを維持すると発表した。
ムーディーズによると、今回の格付けの確認は、リフレーションと財政安定化に向けた過去2年の日本政府の取り組みが、当初の想定より遅く規模も小さいが、政府が目指す方向に進んでいるほか、政府の資金調達コストが今後も低水準で安定的に推移すると予想されるため。
ムーディーズは、物価上昇率は今後おおむね低水準で安定的に推移し、政府債務のGDP比もほぼ横ばいとなると予想。コアコア物価指数上昇率が安定的に推移する一方、総合物価指数上昇率は日銀の目標を大きく下回る水準にとどまるとみている。
将来の格付けについては、財政再建と債務削減が継続的に進ちょくすればプラスとなり、ポジティブな格付けアクションがとられる可能性があるとする一方で、政府が中期的に有意な財政再建と債務水準の安定化を達成できないことを示す証左が認められた場合、格下げにつながる可能性があるとしている。