前場の日経平均は小幅高、為替にらみで方向感欠く

　８月３０日、前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比５円８３銭高の１万６７４３円３２銭と小幅に続伸した。写真は都内で２月撮影（２０１６年　ロイター/Issei Kato）

［東京　３０日　ロイター］ - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比５円８３銭高の１万６７４３円３２銭と小幅に続伸した。外為市場で円安が一服したことに加え、日本株は前日大幅高となった反動もあり、朝方から利益確定売りが先行。寄り付き後に一時前日比５９円安まで下げたが、ドル／円が１０２円台に戻すと為替に連動した先物買いなどでプラスに転じた。前場の東証１部売買代金は６１７５億円と薄商いだった。

米利上げが意識される中で、前日の米国株が上昇したことは相場の支えになった。米景気拡大への期待などで素材株や電子部品株などの一角が物色された。市場では「商いは盛り上がらないものの、物色範囲は徐々に広がっている。好業績株にも買いが継続するなど地合いは悪くない」（内藤証券投資調査部部長の浅井陽造氏）との声が出ていた。

東証１部の騰落数は、値上がり７７２銘柄に対し、値下がりが１０１０銘柄、変わらずが１７９銘柄だった。