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ドル横ばい、FRB議長発言受けた買いが一服=NY市場
8月29日、終盤のニューヨーク外為市場でドルは横ばい圏での推移。米FRB本部、ワシントンで4月撮影(2016年 ロイター/Joshua Roberts/File Photo)
[ニューヨーク 29日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが横ばいとなった。市場の関心が9月2日の8月米雇用統計に向かう中で、前週末のイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の利上げに前向きな発言をきっかけにしたドル買いの流れは一服した。
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イエレン議長が26日の講演でここ数カ月で利上げの根拠が増したと述べ、フィッシャーFRB副議長も議長と足並みをそろえた見解を表明したため、市場では早期利上げ観測が強まってドル高が進んだ。
ただ、ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの通貨戦略グローバル責任者マーク・チャンドラー氏は「ドルの値動きは大きかった」と話した上で、投資家は今週発表の雇用統計を控えてこうしたドル高局面を利益確定の機会に利用したのかもしれないとの見方を示した。
8月雇用統計の非農業部門雇用者数は、ロイターがまとめたエコノミスト89人の予想中央値で前月比18万人増と、7月の25万5000人増と6月の29万2000人増を下回る見通し。
チャンドラー氏は「第2・四半期末に見られた労働市場と消費(の強さ)は長続きせず、失望を誘う恐れがあると思う」と予想した。
それでも8月も雇用が堅調なら、ドルは再び上昇する可能性がある。中期的には、FRBがよりタカ派になる一方、日銀と欧州中央銀行(ECB)が大規模緩和を継続している状況が、ドルにとってプラスに働きそうだ。
RMGウェルス・マネジメントのスチュワート・リチャードソン氏は「米国と日欧の金融政策の違いがドルの支えになるはずだ」と指摘した。
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