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ドル100円半ばでこう着、イエレン待ちで動意欠く
8月26日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べややドル安/円高の100.41/43円だった。イエレンFRB議長の講演を前に動意に乏しい展開となった。写真の米ドルは2015年10月リマで撮影(2016年 ロイター/Guadalupe Pardo)
[東京 26日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べややドル安/円高の100.41/43円だった。きょうはイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演が予定されており、重要イベントを前に動意に乏しい展開となった。
午後のドル/円は、100半ばを軸にこう着、値幅は8銭程度にとどまった。「完全にイベント待ちの状況」だったという。
きょう最大のイベントはイエレン議長の講演で、日本時間の午後11時から始まる予定。講演テーマは「FRBの金融政策のツールキット」と大局的なものであるため、短期の方針についての言及はそれほどないとみる向きも多い。
市場では「年内の利上げは適切としながらも、今後の経済データを見極める必要があるとして、市場にショックを与えないような表現になるのではないか」(外為アナリスト)との声が出ていた。
これに先立って米4─6月国内総生産(GDP)改定値が発表される予定で「イエレン議長講演の前で手がけにくい時間帯とはいえ、内容次第ではフライング気味に相場が動意づく可能性がある」(国内金融機関)との警戒感も聞かれる。ロイターがまとめた市場予想は前期比年率1.1%増(速報値1.2%増)。
ドル/円は、午前も方向感なく推移した。午前8時半頃にきょうの高値100.59円をつけた後、日経平均株価の下げ幅拡大に連れ安となった。一時100.38円まで下押しされたが、仲値付近に輸入企業のドル買い/円売りフローが流入して反発。正午にかけて100.40─50円台でもみあった。
朝方に発表された7月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は前年同月比0.5%低下と予想に比べて弱い内容だったが、相場の反応は限定的だった。
ドル/円
午後3時現在 100.41/43 1.1291/95 113.38/42
午前9時現在 100.55/57 1.1285/89 113.48/52
NY午後5時 100.52/55 1.1285/90 113.39/43
(為替マーケットチーム)