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日経平均は反発、円高一服で自動車株など堅調
8月24日、東京株式市場で日経平均は反発。1ドル100円台半ばと円高進行に一服感がみられるなか、自動車株などを中心に堅調な値動きとなった。写真は東京証券取引所。2012年7月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 24日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発。1ドル100円台半ばと円高進行に一服感がみられるなか、自動車株などを中心に堅調な値動きとなった。もっとも手掛かり材料が見当たらず、日経平均の上値も限定的。東証1部の出来高は13億2287万株と、8月15日の12億4377万株に次ぐ、今年2番目の低水準だった。
前日の米国株式市場は、ハイテク株が買われナスダック総合<.IXIC>が日中最高値を更新するなどしっかり。為替市場でもドルは100円近辺から100.40円台へとドル高/円安方向に振れ、外部環境の落ち着きを背景に日本株も買い優勢となった。
トヨタ<7203.T>が約5カ月ぶりの高値を付けるなど自動車関連株が堅調に推移したほか、保険や証券など金融株も上昇。一部証券会社による投資判断引き上げなどを受け、ソフトバンクグループ<9984.T>が一時4%超高となったことも日経平均の上昇に寄与した。
ただ朝方の買い一巡後は小幅なもみ合いに終始。日経平均の後場の値幅は34円にとどまった。市場では「週末のジャクソンホール会議でのイエレン米連邦準備理事会(FRB)の講演内容を見極めない限り、動くに動けない」(大和証券・上席ストラテジストの高橋卓也氏)との声が多い。
個別銘柄では、しまむら<8227.T>が年初来安値を更新。23日に発表した8月既存店売上高が前年同月比5.5%減と3カ月ぶりに前年実績を下回ったことを嫌気した。同じく8月既存店売上高の伸びが鈍化したニトリホールディングス<9843.T>も売られた。
東証1部騰落数は、値上がり1237銘柄に対し、値下がりが587銘柄、変わらずが149銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 16597.3 +99.94
寄り付き 16550.21
安値/高値 16544.39─16648.07
TOPIX<.TOPX>
終値 1306.71 +9.15
寄り付き 1305.35
安値/高値 1302.6─1310.57
東証出来高(万株) 132287
東証売買代金(億円) 16077.01
(杉山容俊)