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ドル、日米中銀会合控え対円で下落=NY市場

2016年07月26日(火)06時47分

 7月25日、終盤のニューヨーク外為市場では、日米中銀の政策会合を控えてドルが対円で下落した。米連邦準備理事会(FRB)は26─27日に連邦公開市場委員会(FOMC)を、日銀は28─29日に金融政策決定会合をそれぞれ開催する。写真はドル紙幣、ハノイで5月撮影(2016年 ロイター/Kham)

[ニューヨーク 25日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、日米中銀の政策会合を控えてドルが対円で下落した。米連邦準備理事会(FRB)は26─27日に連邦公開市場委員会(FOMC)を、日銀は28─29日に金融政策決定会合をそれぞれ開催する。

このところドルは主要通貨に対して上昇してきた。米経済指標が予想以上に好調でFRBが年内に利上げするとの観測が復活するとともに、日銀や欧州中央銀行(ECB)が追加緩和に踏み切るとの見方が広がったためだ。

しかしアナリストによると、日銀は手持ちの緩和手段が少なくなりつつあり、今週の会合で投資家の期待を裏切るかもしれない。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの通貨戦略グローバル責任者、マーク・チャンドラー氏は「市場が日銀に何らかの形で失望するリスクがある。期待が強い分、日銀が何もしなければ円高になる」と指摘した。

終盤のドル/円は0.24%安の105.81円だった。

今回のFOMCでは政策変更はなさそうだが、投資家は今後の利上げの可能性がより高まるかどうかに関する手掛かりを探るだろう。

25日のフェデラルファンド(FF)金利先物が織り込む12月の利上げ確率は56%で、前週末の48%から上昇した。

一方、利上げ時期がもっと早まる兆しが出てくれば、市場が動揺する恐れもある。チャンドラー氏は「FRBは9月利上げの扉を閉ざさないだろう。なぜなら利上げはデータ次第であり、足元までのデータは想定より強い。こうした状況が市場のボラティリティーを高めかねない」と述べた。

ドル/円 NY終値 105.76/105.81

始値 106.28

高値 106.32

安値 105.75

ユーロ/ドル NY終値 1.0990/1.0998

始値 1.0989

高値 1.0998

安値 1.0969

ロイター
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