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足元の市場踏まえ、G20で為替安定の重要性を再確認=麻生財務相
7月24日、麻生太郎財務相(写真左)は、中国・成都で開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の終了後に会見し、G20では、足元の市場の状況を踏まえて為替の安定の重要性を再確認した、と語った。会見は黒田東彦日銀総裁と共同で行われた。代表撮影(2016年/Ng Han Guan/Pool)
[成都(中国)/東京 24日 ロイター] - 麻生太郎財務相は24日、中国・成都で開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の終了後に会見し、G20では、足元の市場の状況を踏まえて為替の安定の重要性を再確認した、と語った。会見は黒田東彦日銀総裁と共同で行われた。
G20の共同声明では、為替について「為替レートの過度の変動や無秩序な動きは、経済および金融の安定に対して悪影響を与える」との認識が再確認された。
この文言が引き続き盛り込まれたことについて麻生財務相は「私から主張した」とし、「足元の為替市場の動向を踏まえ、為替レートの安定が重要であることをあらためて確認したものだ」と語った。
会議では「通貨の競争的な切り下げを回避することや、競争力のために為替レートを目標とはしない」ことも再確認された。
この点に関連して中国人民元相場の下落が続いていることに触れ、「人民元だけが安くなるのは、中国にとっても経済上いいことばかりあるわけではない」とし、「通貨が安ければ輸出が増えるが、同時に輸入しているものも大きい。非常に大きな影響が出てくる。中国政府としていろいろ考えることだと思う」と述べた。
(伊藤純夫 梶本哲史 編集:山川薫)