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欧州銀行監督機構や清算機関の拠点、ロンドン撤退へ=EU高官

2016年06月29日(水)02時34分

 6月28日、ロンドンにある欧州銀行監督機構の拠点を移転させる見通しとなっていることが、EU高官の話で明らかになった。写真は国民投票結果を受けて抗議する人。ロンドンで28日撮影(2016年 ロイター/Dylan Martinez)

[ブリュッセル 28日 ロイター] - 欧州連合(EU)が、英国のEU離脱決定を受け、現在ロンドンにある欧州銀行監督機構(EBA)の拠点をパリもしくはフランクフルトに移転させる見通しとなっていることが、EU高官の話から28日明らかになった。

また、英国に拠点を置くことで合意に達していたユーロ建て証券のクリアリングハウス(清算機関)についても、欧州中央銀行(ECB)がユーロ圏域内に拠点を置く主張を再燃させる見通しで、ロンドンの金融センターは影響力低下を余儀なくされる様相を呈している。

高官は「複数通貨を擁する連合という話は終わりを告げ、EBAはパリかフランクフルトに移転する」と語った。

EU離脱を決めた前週の英国民投票の結果が明らかになった直後、EU高官2人はロイターに対し、EBAは早急に移転する見通しと話していた。

高官はさらに、ECBが掲げてきたユーロ建て証券のクリアリングハウスをユーロ圏域内に拠点を置くべきとの政策に言及し、「ECBはこの政策を導入するだろう。明日や2週間後ではないだろうが、今後2年をかけ行われるだろう」と語った。

ロイター
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