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英財務相「離脱決定でより貧しく」、増税と歳出削減が必要に

2016年06月28日(火)20時24分

6月28日、オズボーン英財務相は、英国のEU離脱決定がもたらす経済問題に対応するため、増税と歳出削減が必要になるとの見解を示した。27日代表撮影(2016年 ロイター)

[ロンドン 28日 ロイター] - オズボーン英財務相は28日、英国の欧州連合(EU)離脱決定がもたらす経済問題に対応するため、増税と歳出削減が必要になるとの見解を示した。

国民投票で残留を支持していた財務相は、EU離脱という決定を受け、英国はより貧しくなると強調。英国は今後、社会的な分裂に加えて、経済的な結果に直面することになると指摘した。

ポンドは国民投票後、対ドルで1985年以来の安値に急落。格付け会社2社は27日、英国のソブリン信用格付けを引き下げた。

財務相はBBCラジオに対し、「われわれは何としても、人々に財政上の安全対策を提供しなければならない。政府が資力の範囲内でやっていけることを国に、そして世界に示すことが必要になる」と語った。

増税と歳出削減を意味するかとの質問に「もちろん、そうだ」と答え、「英経済の調整は長期にわたるだろう。EU外での生活に調整していくことになり、経済的にはEU内での水準に及ばないと思われる」との見方を示した。

辞意を表明したキャメロン首相の後任については「私は現時点では、特定の候補を支持していない。私はEU残留を全力で主張したが、保守党の半数は離脱を望んだ。私は党の結束を回復する人物にはなれない」とし、後任レースに出馬するとの観測をあらためて否定した。

※英文参照番号[nU8N19F04R][nL8N19K1DB](契約の内容によっては英文がご覧いただけない場合もあります)

ロイター
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