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ポンド/ドル31年ぶり安値、英EU離脱の不透明感で=NY市場
6月27日、終盤のニューヨーク外為市場では、ポンドが続落した。写真はポンド、ドルなど各国紙幣、1月撮影(2016年 ロイター/Jason Lee)
[ニューヨーク 27日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ポンドが続落した。英国の欧州連合(EU)離脱決定に伴う先行き不透明感が嫌われ、対ドルで一時31年ぶりの安値に沈んだ。
ドルはユーロやスイスフランに対しても上昇したが、対円では小幅安となった。
ポンド/ドル
英国のオズボーン財務相が経済状況は良好だと発言し、政府とイングランド銀行(英中央銀行、BOE)が追加措置を講じる可能性に言及したが、ポンド安の流れを食い止めることはできなかった。今後スコットランドが単独でEUと残留交渉に乗り出す可能性などへの懸念も、ポンドを圧迫した。
ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「全面的なパニックには陥っていないものの、不透明感の高まりでポンドは新たな安値を付ける可能性がある」と指摘。英国経済への逆風が顕在化してくれば年内にポンド/ドルは1.20ドルを割り込む恐れがあると予想した。
スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の英国格付け引き下げは、織り込み済みと受け止められて反応は乏しかった。
終盤のドル/円
一方でドル/スイスフラン
直近のユーロ/ドル
ドル/円 NY終値 101.99/102.02
始値 101.55
高値 102.12
安値 101.43
ユーロ/ドル NY終値 1.1022/1.1030
始値 1.1012
高値 1.1044
安値 1.0971
*内容を追加しました。