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米国株はブレグジット受け続落、2日間としては10カ月ぶり大幅安
6月27日、米国株式市場は続落。英国の欧州連合(EU)離脱決定が引き続き影響し、2営業日としては約10カ月ぶりの大幅な下げを記録した。写真はNY証券取引所のトレーダー(2016年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米国株式市場は続落。英国の欧州連合(EU)離脱決定が引き続き影響し、2営業日としては約10カ月ぶりの大幅な下げを記録した。ハイテク銘柄は、英国のEU離脱決定で設備投資が落ち込むとの警戒感から売り込まれた。原材料株<.SPLRCM>、金融株<.SPSY>、エネルギー株数<.SPNY>も全般に軟調。
S&P総合500種のセクター別指数は10業種のうち公益株<.SPLRCU>と通信株<.SPLRCL>を除く8業種が下落した。
S&P総合500種は過去2営業日の下落率が5.3%と、2015年8月以来で最大となった。
ノース・スター・インベストメント・マネジメントの最高投資責任者、エリック・カービー氏は「先行きが引き続き非常に不透明なため、市場はなお下げ基調にある」と指摘。その上で「重要なのは相場の動きが秩序立っていることで、パニックは起きていない」とした。
米連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測が後退したことで銀行株の下げがきつかった。個別銘柄ではバンク・オブ・アメリカ
為替市場でポンドが31年ぶりの安値を付ける一方でドルが上昇し、海外売上高比率の高い銘柄が売られた。
半面、医療機器大手のメドトロニック
スタンダード&プアーズ・ダウジョーンズ・インディシーズによると、24日に失われた世界の株式時価総額は2兆0800億ドルで、1日としては過去最大。
ベル・エア・インベストメント・アドバイザーズのバイスプレジデント、アーロン・ジェット氏は「24日(の下げ)が厳しかったのは間違いないが、高値からそう大きく下げているわけではない」として、相場は目先下押す可能性があるとの見方を示した。
米取引所の合算出来高は約105億株で、過去20営業日平均の約73億株を上回った。
騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所では下げと上げの比率が4.25対1。ナスダックも5.75対1で下げが上げを上回った。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 17140.24 -260.51 -1.50 17355.21 17355.21 17063.08 <.DJI>
前営業日終値 17400.75
ナスダック総合 4594.44 -113.54 -2.41 4664.43 4665.04 4574.25 <.IXIC>
前営業日終値 4707.98
S&P総合500種 2000.54 -36.87 -1.81 2031.45 2031.45 1991.68 <.SPX>
前営業日終値 2037.41
ダウ輸送株20種 7093.40 -227.15 -3.10 <.DJT>
ダウ公共株15種 696.95 +11.24 +1.64 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 648.32 -27.08 -4.01 <.SOX>
VIX指数 23.85 -1.91 -7.41 <.VIX>
S&P一般消費財 594.49 -11.20 -1.85 <.SPLRCD>
S&P素材 279.35 -9.80 -3.39 <.SPLRCM>
S&P工業 461.99 -10.68 -2.26 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 543.28 -1.28 -0.24 <.SPLRCS>
S&P金融 289.62 -8.30 -2.79 <.SPSY>
S&Pエネルギー 485.07 -12.65 -2.54 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 790.95 -11.25 -1.40 <.SPXHC>
S&P電気通信サービス 177.63 +1.03 +0.58 <.SPLRCL>
S&P情報技術 680.23 -16.18 -2.32 <.SPLRCT>
S&P公益事業 259.42 +3.30 +1.29 <.SPLRCU>
NYSE出来高 13.12億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 15250 - 110 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物9月限 円建て 15160 - 200 大阪比 <0#NIY:>
*内容を追加しました。