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英ポンド下げ幅縮小、中銀支援表明で=NY市場

2016年06月25日(土)07時09分

 6月24日、ニューヨーク市場は、英ポンドがやや地合いを回復した。写真は同紙幣。ウィーンで2013年7月撮影(2016年 ロイター/Leonhard Foeger/File Photo)

[ニューヨーク 24日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、英国が欧州連合(EU)離脱を決めたことを受け急落していた英ポンドがやや地合いを回復した。イングランド銀行(英中央銀行)をはじめ主要中銀が金融市場沈静化に向けた姿勢を表明したことが背景。

終盤の取引でポンド/ドルは8.1%安の1.3662ドルで推移。一時は1.3228ドルまで下げたが、英中銀のカーニー総裁が金融市場支援へ資金供給の用意があると表明したことを受け、下げ幅を縮小した。

安全通貨とみなされている円には買いが入り、ポンド/円は一時133.38円まで下落し、約3年半ぶりの安値を付けた。終盤の取引では11.4%安の139.64円で推移している。

ドル/円は一時99.11円と、約2年半ぶりの安値を更新。終盤の取引では3.6%安の102.27円となっている。市場関係者は、政府・日銀が外国為替市場に介入するのではないかとの観測が出ていることで、円の上昇には歯止めがかかっているとしている。

チャプデレイン・フォーリン・エクスチェンジ(ニューヨーク)のマネジング・ディレクター、ダグラス・ボースウィック氏は、「各国中銀が市場の沈静化に努めたことで、市場は落ち着きを取り戻した」と述べた。

ユーロ/ドルは一時1.0914ドルと、約3ヵ月半ぶりの低水準に下落。終盤の取引では2.5%安の1.1100ドルで推移している。

ドル指数<.DXY>は一時96.703と、約3カ月ぶりの高水準をつけた。その後は2.10%上昇の95.489で推移している。

ドル/円 NY終値 102.19/102.27

始値 102.14

高値 102.76

安値 102.03

ユーロ/ドル NY終値 1.1115/1.1119

始値 1.105

高値 1.118

安値 1.1036

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