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日経平均は大幅反発、一時300円超高 米株高が支援
5月25日、前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比296円91銭高の1万6795円67銭となり、大幅に反発した。写真は都内で昨年1月撮影(2016年 ロイター/Issei Kato)
[東京 25日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比296円91銭高の1万6795円67銭となり、大幅に反発した。前日の米国株高を支援材料に朝方から幅広く買いが優勢の展開。前日比で一時300円を超す上昇となり、取引時間中としては4営業日ぶりに1万6800円台を回復する場面があった。
東証業種別指数では医薬品を除く32業種が上昇。保険や鉄鋼などが高い。また前日に今期業績見通しを発表したソニー<6758.T>が前日比で一時7%超高となり、年初来高値を更新した。「震災の影響が一過性の要因と考えれば、実質的に今期営業利益は4000億円超。景気に左右されにくいゲーム事業がけん引する計画となっており、来年度に5000億円以上の営業利益とする中期経営計画に向けて、順調に進ちょくしているとの見方ができる」(アリアンツ・グローバル・インベスターズ・ジャパン取締役の寺尾和之氏)との声が聞かれた。
ただ東証1部の午前中の売買代金は8600億円強にとどまり、商いは低調だった。「このところ市場参加者不在のなかで下げていたが、きょうの動きは短期筋主導の買い戻しに過ぎない」(大手証券トレーダー)との見方も出ている。
三井住友アセットマネジメント・シニアストラテジストの市川雅浩氏は「一気に1万7000円までの上昇は難しい。FRB(米連邦準備理事会)のイエレン議長の講演も27日に控えており、利上げに対する見解を確認したいところ。今のところはこの水準が精一杯だろう」と話している。
東証1部騰落数は、値上がり1496銘柄に対し、値下がりが328銘柄、変わらずが128銘柄だった。