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ユーロ圏がギリシャ改革案暫定承認へ、債務軽減の溝なお深く
2016年05月25日(水)04時25分
5月24日、ユーロ圏財務相がギリシャ改革案を暫定承認する見通しだ。写真はギリシャ国旗とEU旗。アテネで昨年6月撮影(2016年 ロイター/Yannis Behrakis)
[ブリュッセル 24日 ロイター] - ユーロ圏財務相は24日の会合(ユーログループ)で、融資実施に道を開くギリシャ改革案を暫定承認する見通しだが、具体的な債務軽減策で合意する可能性は低い状況だ。
ユーロ圏当局者によると、ギリシャは融資実施に必要な経済改革をすべて実行したが、最終承認はギリシャの法律に関する「技術的な修正」が条件となる。財務相は次官に対し、今後1─2週間に必要な修正を監督するよう指示する見込みだ。
融資額は80億━90億ユーロ(89億━100億ドル)から120億ユーロの案が上がっているが、まだ決まっていないという。
ただ、債務軽減に関しては溝が依然深い。国際通貨基金(IMF)は前倒しで大幅な軽減を求めているが、ドイツなどの一部ユーロ圏諸国はギリシャの改革意欲を削ぐとして反対している。そのため暫定的な「行程表」以上の合意は期待できないもよう。
ショイブレ独財務相は記者団に対し、来年総選挙が行なわれるため、現時点で具体的にはコミットできないとの考えを示した。
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