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米国株式市場は上昇、米雇用統計を材料視

2016年05月07日(土)07時01分

 5月6日、米国株式市場は上昇して取引を終えた。写真はニューヨーク証券取引所で同日撮影(2016年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。4月の米雇用統計が就業者数の伸び鈍化を示したことを嫌気して取引時間の序盤は値下がりしたものの、それほど悪い内容ではないとの見方が広がり、終盤にかけて持ち直した。

雇用統計は、景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数が市場予想を下回り、昨年9月以来の小幅な伸びにとどまった。ただ一方で、平均の時給と週労働時間は増えた。アナリストらは、雇用の伸び鈍化で米国の早期利上げ観測が後退するかもしれないと述べた。

雇用統計後のロイター調査によると、ウォール街の全ての大手銀行が、6月の利上げの可能性はないとした。大半が9月の利上げを見込んでいる。

まちまちな経済指標と世界経済の減速で、投資家のリスク志向が弱まった。週間では全ての指数が下落し、ダウ平均は約0.2%、S&P500種は約0.4%、ナスダックは約0.8%の低下となった。ダウ平均とS&P500種は2週連続のマイナスだった。

特殊医薬品会社エンド―・インターナショナルは39.2%の急落。今年の収益と利益見通しを引き下げたことが嫌気された。エンド―の値下がりが重しとなり、ナスダック・バイオテクノロジー株指数<.NBI>は1.34%、S&Pヘルスケア株指数<.SPXHC>は約0.6%それぞれ低下した。

米取引所の合算出来高は約71億株で、直近20営業日の平均である72億株を下回った。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では上げ1922で下げ1051だった。ナスダックは上げ1538で下げ1248だった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 17740.63 +79.92 +0.45 17650.30 17744.54 17580.38 <.DJI>

前営業日終値 17660.71

ナスダック総合 4736.16 +19.06 +0.40 4695.90 4736.16 4684.29 <.IXIC>

前営業日終値 4717.09

S&P総合500種 2057.14 +6.51 +0.32 2047.77 2057.72 2039.45 <.SPX>

前営業日終値 2050.63

ダウ輸送株20種 7738.96 +71.48 +0.93 <.DJT>

ダウ公共株15種 659.29 -4.44 -0.67 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 637.50 +0.69 +0.11 <.SOX>

VIX指数 14.72 -1.19 -7.48 <.VIX>

S&P一般消費財 629.13 +4.13 +0.66 <.SPLRCD>

S&P素材 289.67 +2.43 +0.84 <.SPLRCM>

S&P工業 482.44 +3.34 +0.70 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 544.94 +2.50 +0.46 <.SPLRCS>

S&P金融 311.33 +1.18 +0.38 <.SPSY>

S&Pエネルギー 487.59 -0.94 -0.19 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 799.45 -4.97 -0.62 <.SPXHC>

S&P電気通信サービス 167.13 +1.12 +0.67 <.SPLRCL>

S&P情報技術 697.55 +4.88 +0.70 <.SPLRCT>

S&P公益事業 247.70 -1.74 -0.70 <.SPLRCU>

NYSE出来高 9.70億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 16110 + 30 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物6月限 円建て 16080 0 大阪比 <0#NIY:>

ロイター
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