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米国株式市場は反発、ドル安が追い風

2016年05月03日(火)08時28分

5月2日、米国株式市場は反発した。ドルの下落で多国籍企業の業績懸念が和らいだほか、投資会社バークシャー・ハザウェイの値上がりが金融株を押し上げた。写真は2015年8月、NY証券取引所で(2016年 ロイター/Brendan McDermid)

[2日 ロイター] - 週明けの米国株式市場は反発した。ドルの下落で多国籍企業の業績懸念が和らいだほか、投資会社バークシャー・ハザウェイの値上がりが金融株を押し上げた。

ナスダックは8営業日ぶりに反発した。ただ、アップルは1998年半ば以来の長期の下落となる8営業日続落を記録した。

消費関連株は値上がりした。先週は週間ベースで2カ月超ぶりの大きなマイナスとなっていた。2日はネット通販大手のアマゾン・ドット・コムが3.7%上昇の683.85ドルとなり、S&Pとナスダックの最大の押し上げ要因となった。

ドル<.DXY>は主要通貨に対して0.5%安となった。今年に入り6.1%下落している。海外販売が多い米企業にとって良い基調だ。

BB&Tウエルス・マネジメントのシニア・バイス・プレジデント、バッキー・ヘルウィグ氏は「今日はドル安が全て(の判断材料)を押しやったようで、株の買いが回復した」と話す。「ドル安は海外でビジネスを展開する企業の追い風になる」とした。

先月30日に株主総会を開いたバークシャー・ハザウェイは0.6%上昇した。これを追い風にS&P金融株指数は<.SPSY>は約1.1%上昇した。

米供給管理協会(ISM)が朝方発表した4月の製造業景気指数は50.8と、景況拡大と悪化の分かれ目となる50を2カ月連続で超えたものの、3月の51.8からは低下した。

油田サービス会社ベーカー・ヒューズは2.0%下落した。同業大手のハリバートンとの合併計画がなくなったことが嫌気された。ハリバートンは1.8%高となった。

教育サービス提供のアポロ・エデュケーションは12.4%上昇した。同社に買収案を提示している投資企業団体が、買収額を11億4000万ドルに引き上げたことが好感された。

米取引所の合算出来高は約71億株で、直近20営業日の平均と同じだった。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では上げ1903で下げ1109(1.72対1)だった。ナスダックは上げ1674で下げ1165(1.44対1)だった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 17891.16 +117.52 +0.66 17783.78 17912.35 17773.71 <.DJI>

前営業日終値 17773.64

ナスダック総合 4817.59 +42.24 +0.88 4786.55 4821.57 4768.28 <.IXIC>

前営業日終値 4775.36

S&P総合500種 2081.43 +16.13 +0.78 2067.17 2083.42 2066.11 <.SPX>

前営業日終値 2065.30

ダウ輸送株20種 7923.95 +52.32 +0.66 <.DJT>

ダウ公共株15種 659.99 +5.55 +0.85 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 650.27 +4.93 +0.76 <.SOX>

VIX指数 14.68 -1.02 -6.50 <.VIX>

S&P一般消費財 637.53 +8.77 +1.39 <.SPLRCD>

S&P素材 296.68 +1.06 +0.36 <.SPLRCM>

S&P工業 489.78 +2.13 +0.44 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 541.15 +5.52 +1.03 <.SPLRCS>

S&P金融 317.11 +3.47 +1.11 <.SPSY>

S&Pエネルギー 502.57 +0.15 +0.03 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 811.02 +4.68 +0.58 <.SPXHC>

S&P電気通信サービス 168.30 +1.17 +0.70 <.SPLRCL>

S&P情報技術 701.40 +4.59 +0.66 <.SPLRCT>

S&P公益事業 247.70 +1.94 +0.79 <.SPLRCU>

NYSE出来高 9.88億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 16175 + 35 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物6月限 円建て 16130 - 10 大阪比 <0#NIY:>

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