ニュース速報

ビジネス

ドル113円半ばに強含み、株価が持ち直し

2016年03月11日(金)15時37分

 3月11日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の113.40/42円だった。写真は都内で2011年8月撮影(2016年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 11日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の113.40/42円だった。午前中は113円前半での調整主体の取引となったが、株価が後場に値を持ち直すと、ドル/円も113円半ばに強含む場面があった。

欧米株安の流れで下落していた日経平均株価が、後場にプラス圏に値を戻し、一時100円超高となったほか、米原油先物が朝方からじり高で推移し、昨年12月前半以来の高水準となるバレル38ドル後半に上値を伸ばし、ドル/円も一時113.59円に上昇した。

もっとも、株価が大引けにかけて上げ幅を削ると、ドル/円も失速し、113円前半に下押しされた。

欧州中央銀行(ECB)理事会を通過したことで、市場の目線は来週の日銀金融政策決定会合に向かいつつある。市場では「ECBの政策発表直後は日銀も何かやり返さないとという雰囲気が出ていたが、為替は水準的に焦る位置ではない。2月半ばにマイナス金利を導入したばかりでもあるし、3月は静観ではないか」(国内金融機関)との見方が出ていた。

2月終盤以降、ドル/円はおおむね112─114円半ばのレンジで推移している。前日の海外時間では、欧州中央銀行(ECB)の金融政策発表と総裁会見でユーロが乱高下。ドル/円は114円半ばまで上昇した後、112円半ばまで下落した。上下2円近く動いたが、レンジは抜けられず、「上が重く下が堅いことが確認された」(邦銀)という。

朝方に113円前半だったドルは日経平均株価の反落スタートを背景に下押し圧力が強まった。一時113円を割り込み112.75円まで下落したが、その後は仲値に向けて113.34円まで値を戻した。ドル/円は、ユーロ/ドルとともに「積極的な取引ではなく、ポジションを調整しているイメージ」(国内証券)との声が出ていた。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 113.40/42 1.1175/79 126.73/77

午前9時現在 112.84/86 1.1175/79 126.11/15

NY午後5時 113.16/18 1.1178/83 126.50/54

(為替マーケットチーム)

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英インフレ低下を示す力強い証拠を確認=ベイリー中銀

ビジネス

IMF経済見通し、24年世界成長率3.2% 中東情

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダック続落、金利の道筋見

ビジネス

NY外為市場=ドルが対円・ユーロで上昇、FRB議長
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 2

    大半がクリミアから撤退か...衛星写真が示す、ロシア黒海艦隊「主力不在」の実態

  • 3

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無能の専門家」の面々

  • 4

    韓国の春に思うこと、セウォル号事故から10年

  • 5

    中国もトルコもUAEも......米経済制裁の効果で世界が…

  • 6

    【地図】【戦況解説】ウクライナ防衛の背骨を成し、…

  • 7

    訪中のショルツ独首相が語った「中国車への注文」

  • 8

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 9

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 10

    「アイアンドーム」では足りなかった。イスラエルの…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 3

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...当局が撮影していた、犬の「尋常ではない」様子

  • 4

    ロシアの隣りの強権国家までがロシア離れ、「ウクラ…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    NewJeans、ILLIT、LE SSERAFIM...... K-POPガールズグ…

  • 7

    ドネツク州でロシアが過去最大の「戦車攻撃」を実施…

  • 8

    「もしカップメンだけで生活したら...」生物学者と料…

  • 9

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 10

    猫がニシキヘビに「食べられかけている」悪夢の光景.…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    巨匠コンビによる「戦争観が古すぎる」ドラマ『マス…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中