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日経平均は続落、一時300円超安 後場下げ渋る
3月8日、東京株式市場で日経平均は続落。下げ幅は一時300円を超す場面があった。写真は東京証券取引所。2011年3月撮影(2016年 ロイター/Issei Kato)
[東京 8日 ロイター] -
東京株式市場で日経平均は続落。下げ幅は一時300円を超す場面があった。先物主導で売られ前場は下値を模索する展開。外為市場でのドル安/円高の進行や、上海株の下落も重しとなった。ただ後場に入ると、日銀によるETF(上場投資信託)買いへの思惑を背景に買い戻しも入り、指数は下げ渋る動きとなった。
東証の業種別指数は不動産と繊維を除く31業種が下落。非鉄金属と電気・ガス、銀行業の下げが目立っている。ファナック<6954.T>やソフトバンクグループ<9984.T>といった値がさ株の上昇が指数を下支えしたものの、外需大型株やメガバンクは総じて軟調に推移した。
証券ジャパン調査情報部長の大谷正之氏は「SQ(特別清算指数)週の火曜、水曜は荒い動きとなることが多く、その通りとなった」と指摘。「朝方に先物にまとまった売りが続いたが、その後は買い戻しの動きが強まった。それに連れて為替も動いた印象」と話す。
ドル/円
もっとも、2月の中国貿易収支は市場予想を下回る内容となったが、発表後に上海株は下げ渋る動きとなり、経済指標そのものに対する市場の反応は限定的。午後にはドル/円も113円台を回復している。日経平均は前場に日中安値となる1万6570円22銭まで下落した後、日銀によるETF買い観測も聞かれ、後場に下げ幅を縮めた。
個別銘柄ではサンデンホールディングス<6444.T>が大幅高。7日、未定としていた2016年3月期の年間配当予想を1株15円とすると発表した。前期実績の10円に比べ5円の増配となる見通しとなったことを好感した買いが入った。半面、電通<4324.T>がさえない。2月度の単体売上高が前年割れとなったことを嫌気した売りが出た。
東証1部騰落数は、値上がり380銘柄に対し、値下がりが1470銘柄、変わらずが93銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 16783.15 -128.17
寄り付き 16889.48
安値/高値 16570.22─16909.79
TOPIX<.TOPX>
終値 1347.72 -14.18
寄り付き 1357.78
安値/高値 1330.58─1361.54
東証出来高(万株) 254633
東証売買代金(億円) 25754.7
(長田善行)