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欧州市場でドル急反発、113円台回復 日銀介入の確証得られず

2016年02月11日(木)22時57分

2月11日、欧州外為市場で一時111円台を下回ったドルが急反発し、113円台を回復した。市場関係者の間では政府・日銀が介入したとの観測も出ているが、取引量が少ないことなどから実際に介入が行われたとの確証は得られていない。写真は2013年2月、東京で(2016年 ロイター/Shohei Miyano)

[ロンドン 11日 ロイター] - 11日の欧州外為市場で、一時111円台を下回ったドルが急反発し、113円台を回復した。市場関係者の間では政府・日銀が介入したとの観測も出ているが、取引量が少ないことなどから実際に介入が行われたとの確証は得られていない。

アジア市場に強みを持つ銀行のトレーダーは「急上昇した際の取引量は1ティックあたり100万を下回っていた。このため、当局による介入があったとの証拠はない」と述べた。日本の金融市場は11日は祝日のため休場となっている。

ただ、日本の銀行のロンドン支店に勤務するストラテジストは「数日前から介入に対する警戒感が高まっている」としている。

この日の取引でドル/円は110.985円と、2014年10月以来の水準に下落。その後、約2分という短い時間に2円近く上昇した。その後は112.20円近辺まで戻した。

前回、政府・日銀が外為市場に介入したのは2011年10月。この時はドル/円は75.31円と過去最安値を更新。介入を受け79円台まで回復した。

ロイター
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