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街角景気、1月は2.1ポイント低下 株安と中国減速が直撃

2016年02月08日(月)16時46分

 2月8日、内閣府が発表した1月の景気ウォッチャー調査では、景気の現状判断DIが46.6で、前月比2.1ポイント低下し、2カ月ぶりの低下となった。都内で昨年12月撮影(2016年 ロイター/Thomas Peter)

[東京 8日 ロイター] - 内閣府が8日に発表した1月の景気ウォッチャー調査では、景気の現状判断DIが前月比2.1ポイント低下の46.6となり、2カ月ぶりの低下となった。横ばいを示す50の水準は6カ月連続で下回った。企業、雇用、家計関連のいずれも低下した。

年初来の株安や中国経済の減速の影響が色濃い。先行きは上昇したが、観光シーズンに向けたインバウンド期待などが中心で、季節調整値では悪化している。

全国のウォッチャーからは「年明けからの株価低迷が客の消費意欲を減退させている」(南関東・通信会社)、「中国経済の影響で輸出が伸び悩み、思ったほどの荷動きが期待できない」(北陸・運送業)といった声が目立つ。

個人消費については、12月までの暖冬から転じて挽回した小売店もあるが、中には「(1月)中旬に入ると寒さが増して人出が激減した。今年はバーゲンの盛り上がりがなく、その分の売り上げを取り返すのは難しそうだ」(北陸・商店街)といった状況もある。株価下落も加わり「売上単価が低下している。景気が悪いせいか客も使用金額を低く抑えている」(中国・スナック)など、財布のひもが固くなったことを指摘する声も出ている。

企業関連では中国経済減速の影響が広がってきた。「中国の株式市場も下落し、鉄くずの相場価格も原油下落によりさらに下降中である。今後の見通しが全く見えない状況」(九州・産業廃棄物処理業)といった企業もある。自動車関連でも「新型ハイブリッド車の部品は好調だが、それ以外の輸出向け製品などの動きはあまり良くない」(東海・輸送用機器製造業)など、海外経済の影響が表れている。

2─3カ月先を見る先行き判断DIは49.5で、前月比1.3ポイント上昇。50の水準を6カ月連続で下回った。「新年度を迎え、取扱量の増加が予測される」(南関東・輸送業)、「年間を通じて3月が最も繁忙となる」(東海・人材派遣会社)など、季節的な要因も目立つ。また「引き続きインバウンド、特選ブランドや宝飾品が売り上げをけん引すると考えている」(百貨店)との期待感も強い。季節調整値で見れば、前月比1.7ポイント悪化しており、12月より低下幅が拡大した。

*見出しなどを修正しました。

(中川泉 編集:橋本俊樹)

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