ニュース速報

ビジネス

米国株は下落、消費関連株に売り

2015年12月01日(火)07時45分

 11月30日、米国株式市場は下落して引けた。世界の主要中央銀行の動向に対する警戒感が広がるなか、消費関連株やヘルスケア関連株などを中心に売りが出た。NY証券取引所で10月撮影(2015年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 30日 ロイター] - 30日の米国株式市場は下落して引けた。世界の主要中央銀行の動向に対する警戒感が広がるなか、消費関連株やヘルスケア関連株などを中心に売りが出た。

ダウ工業株30種<.DJI>は78.57ドル(0.44%)安の1万7719.92ドル。

ナスダック総合指数<.IXIC>は18.86ポイント(0.37%)安の5108.67。

S&P総合500種<.SPX>は9.70ポイント(0.46%)安の2080.41。

ディスカウントストアのターゲットは1.3%安。感謝祭明け「サイバーマンデー」の30日、同社のウェブサイトがアクセス集中によりダウンした。

他の小売り株も売られ、ウォルマート・ストアーズは1.8%安。メーシーズは2.3%下落。S&P小売り株指数<.SPXRT>は1%低下した。

文具・事務用品販売のステープルズは1.9%安。ニューヨーク・ポスト紙の報道によると、米連邦取引委員会(FTC)はステープルズによる同業のオフィス・デポ買収計画を阻止するため準備を進めている。オフィス・デポは2.4%下落した。

連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が2日に経済見通しについて講演するほか、3日には議会で証言する。FRBが12月に利上げに踏み切る可能性がある一方、欧州中央銀行(ECB)は3日の理事会で追加の金融緩和に踏み出すと予想されている。

12月15─16日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、4日に発表される11月の雇用統計で金融政策の方向性に関する手掛かりが得られる可能性がある。

BBTウエルス・マネジメントのシニア・バイスプレジデント、バッキー・ヘルウィグ氏は、金融政策が変更される可能性や雇用統計の発表を控え、投資家は大規模な取引には慎重になっている面もあるとの見方を示した。

11月は月間ではダウ工業株30種は0.3%上昇、S&P総合500種は0.1%高、ナスダック総合指数は1.1%高だった。

騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ1325で下げ1752(比率は1対1.32)、ナスダックは上げ1327で下げ1516(1対1.14)だった。トムソン・ロイターのデータによると、米取引所の合計出来高は約76億株で、過去20営業日平均の68億株を上回った。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>

終値         17719.92(‐78.57)

前営業日終値    17798.49(‐14.90)

ナスダック総合<.IXIC>

終値         5108.67(‐18.86)

前営業日終値    5127.53(+11.39)

S&P総合500種<.SPX>

終値         2080.41(‐9.70)

前営業日終値    2090.11(+1.24)

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

利上げの可能性、物価上昇継続なら「非常に高い」=日

ワールド

アングル:ホームレス化の危機にAIが救いの手、米自

ワールド

アングル:印総選挙、LGBTQ活動家は失望 同性婚

ワールド

北朝鮮、黄海でミサイル発射実験=KCNA
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ公式」とは?...順番に当てはめるだけで論理的な文章に

  • 3

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32、経済状況が悪くないのに深刻さを増す背景

  • 4

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 5

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 6

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 7

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 8

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 9

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中