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IMF、中国に構造改革の推進促す 成長率予想は据え置き
10月6日、IMFは世界経済見通しで中国について、成長鈍化が見込まれるなか、より持続可能な経済にするため、政策当局者は構造改革を推進すべきと指摘した。写真は9月29日、北京で(2015年 ロイター)
[リマ 6日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は6日発表した世界経済見通しで、中国について、成長鈍化が見込まれるなか、より持続可能な経済にするため、政策当局者は構造改革を推進すべきと指摘した。
経済成長率は2015年が6.8%、16年が6.3%で、7月時点の予想を維持し、14年(7.3%)からの成長減速が続くと予想した。
IMFは「成長の急減速を確実に回避するためには、控えめな追加的政策支援が必要とみられるが、投資鈍化に起因する緩み(slack)を民間消費で部分的に解消するには、当局が構造改革をさらに進めることが極めて重要」とした。
急激な成長減速の回避、過剰な借り入れに起因する脆弱性の是正、経済における市場原理の役割強化など、中国当局は非常にバランスが必要な対応を求められているとし、「2009─12年の投資・信用ブーム終焉に伴うマクロ経済管理が予想よりも厳しいとなれば、より深刻な成長減速のリスクがある」と述べた。
8月の人民元切り下げに引き続き、市場に基づいた人民元改革を推進するよう改めて要請。
「世界の経済や金融市場に中国が一段と組み込まれるなか、変動相場は金融政策の自立性を高め、経済の外的ショックに対する調整を助ける」と指摘した。