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NY市場サマリー(2日)

2015年10月03日(土)07時46分

[2日 ロイター] - <為替> 朝方発表された9月の米雇用統計が軟調だったことを受け年内利上げ観測が後退し、ドルが主要通貨に対して下落した。

BNPパリバ(ニューヨーク)の外為ストラテジスト、ワシーリー・セレブリアコフ氏は、「今回の雇用統計が軟調だったことを受け、連邦準備理事会(FRB)による利上げは来年に持ち越される」と予想。「ドルは短期的に対円で最も大きく下落する」との見方を示した。

ドル/円は一時119円を下回り、3週間ぶりの安値をつけたが、午後の取引では0.1%安の119.82円で推移している。ユーロ/ドルは0.3%高の1.1230ドル。

<債券> 国債価格が上昇した。9月の雇用統計の内容がさえず、年内利上げ期待が後退するなか、10年債利回りが5週間半ぶりの低水準をつけた。

雇用統計発表後、国債価格は取引時間中の高値をつけた。しかし、米国株式市場がエネルギー銘柄主導で上昇したことを受け、国債需要が後退、債券価格は上げ幅を削った。

終盤の取引で、10年債は16/32高、利回りは1.985%。前日終盤から6ベーシスポイント(bp)低下した。一時、価格が1ポイント超上昇して、利回りが1.904%をつける場面もあった。

<株式> 上昇して取引を終えた。軟調な9月の雇用統計の発表で米経済への懸念が広がり、取引時間の早い段階は株価が値下がりしたが、エネルギーや素材株が買われ、終盤にかけて大きく持ち直した。

週間ではダウとS&Pがそれぞれ約1%伸びた。ナスダックは約0.5%高だった。

<金先物> 米雇用統計が予想外の弱さとなったことで年内の利上げ観測がしぼみ、買い戻しや 安値拾いを集めて6営業日ぶりに反発した。中心限月12月物の清算値は前日比22.9 0ドル(2.1%)高の1オンス=1136.60ドル。

<米原油先物> 米国産原油の掘削リグ稼働数の大幅な減少を受けて買いが膨らみ、反発した。米国産標準油種WTIの中心限月11月物の清算値は前日比0.80ドル(1.79%)高の 1バレル=45.54ドル。12月物は同0.78ドル(1.72%)高の46.00ド ルとなった。

ロイター
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