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米国株式市場は大幅下落、雇用統計で先行き不透明感強まる
9月4日、米国株式市場は大幅下落となった。写真はニューヨーク証券取引所で4日撮影(2015年 ロイター/Lucas Jackson)
[ニューヨーク 4日 ロイター] - 4日の米国株式市場は主要株価指数が1%を超える大幅下落となった。朝方発表された8月の米雇用統計は強弱まちまちの内容で、利上げ時期に関する明確な判断材料とならず先行き不透明感が強まった。
ダウ工業株30種平均<.DJI>は272.38ドル(1.66%)安の1万6102.38ドルで取引を終えた。
S&P総合500種指数<.SPX>は29.91ポイント(1.53%)安の1921.22。
ナスダック総合指数<.IXIC>は49.58ポイント(1.05%)安の4683.92だった。
週間でもいずれも低下し、ダウが約3.2%、S&Pが約3.4%、ナスダックが約3.0%値下がりした。
雇用統計によると、非農業部門の雇用者数は前月比17万3000人増で、市場予想の22万人増を下回った。一方、失業率は5.1%と7年半ぶりの水準まで低下し、賃金上昇も加速した。利上げ時期を見極める材料としては矛盾する内容となった。
事実上のゼロ金利政策で米国の株価は、2009年の金融危機の最中から3倍近く値上がりした。最近の世界的な金融市場の混乱や中国経済への懸念の高まりを理由に、FRBが16─17日の金融政策決定会合で利上げ時期を後ずれさせることに期待する投資家が多い。
マイクロソフト
S&Pの主要10部門は全て大幅安だった。S&P金融株指数<.SPSY>は2.03%低下で最も大きく下げた。
騰落銘柄の比率は、ニューヨーク証券取引所では下げ2306で上げ718だった。ナスダックは下げ1747で上げ1034だった。
BATSグローバル・マーケッツによると、米取引所の合算出来高は約63億株で、 過去5営業日の平均である79億株を下回った。
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値 16102.38(‐272.38)
前営業日終値 16374.76(+23.38)
ナスダック総合<.IXIC>
終値 4683.92(‐49.58)
前営業日終値 4733.50(‐16.48)
S&P総合500種<.SPX>
終値 1921.22(‐29.91)
前営業日終値 1951.13(+2.27)