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トヨタ、中国・天津で年10万台の工場新設 約590億円投資
8月4日、トヨタ自動車は中国の天津一汽集団との生産合弁会社、天津一汽トヨタで、生産ラインを刷新すると発表した。ニューポートビーチで昨年11月撮影(2015年 ロイター/Lucy Nicholson)
[東京 4日 ロイター] - トヨタ自動車<7203.T>は4日、中国・天津に完成車の組み立て工場を新設すると発表した。投資額は約590億円。2018年半ばから新型車の生産を開始する。年間生産能力は10万台。
新工場には車種変更や需要変動に柔軟に対応できる生産ラインを導入し、車づくりに新たに取り入れる設計思想「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」にも適応させる。
中国自動車大手の第一汽車集団との生産合弁会社「天津一汽トヨタ」が新工場を建設する。一方で、既存工場の老朽化した生産ラインを17年末までに停止させる。新工場建設後の天津一汽トヨタ全体の年間生産能力は現行より2万台少ない約51万台となる。
大竹哲也常務役員は同日の会見で、新工場について「量の拡大よりも質の向上をしっかりやっていきたい。フレキシビリティに富んだ競争力ある工場に作り変えたい」と語った。
天津一汽トヨタでは小型車「カローラ」やセダン「クラウン」などを生産している。トヨタは今年4月には、中国・広州での生産ライン刷新とメキシコでの工場新設を発表しており、天津の工場刷新はこれに続く動きとなる。
*内容を追加しました。
(白木真紀)