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政府・日銀で緊密に連携=ギリシャ問題で麻生財務相
7月7日、麻生太郎財務相は、混乱が続くギリシャ債務問題の影響について「政府・日銀で緊密に連携ししっかり対応していきたい」と述べた。2014年9月撮影(2015年 ロイター/Yuya Shino)
[東京 7日 ロイター] - 麻生太郎財務相は7日、閣議後の会見で、混乱が続くギリシャ債務問題の影響について、日本とギリシャの経済・金融上の関係は限定的だが、「何が起きるかわからない」と述べ、あらためて「政府・日銀で緊密に連携ししっかり対応していきたい」と述べた。
麻生財務相は「世界経済が安定的に成長していくには、ユーロ圏やEUの経済の安定が極めて重要」と指摘。セーフティーネットは講じられているものの、ギリシャ問題の対応に遺漏なきないようにしておかなければならないと語った。
また、今後のギリシャの対応に関しては、「ユーロ諸国は責任ある対応を求める立場と承知している」とする一方、「これ以上、緊急流動性支援(ELA)を無制限に出していくことはもうないということだけは思っていかなければならない」と見通した。
<14年度剰余金使途、残り半分の使途は未定>
先週公表された14年度決算概要によると、税収は補正後対比2.2兆円上振れ、14年度税収は21年ぶりの高水準となった。好調な税収実績について麻生財務相は「経済政策が功を奏している」結果と評価。
約1.6兆円の剰余金の使途については「半分以上は、国債償還に充てるルールとなっている。残りは今の段階で言える段階ではない」と語った。