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雇用情勢の改善続く、4月失業率18年ぶり・求人倍率23年ぶり水準

2015年05月29日(金)09時28分

 5月29日、総務省が29日発表した4月の完全失業率(季節調整値)は3.3%で前月(3.4%)から改善し、18年ぶりの低水準となった。都内で2013年4月撮影(2015年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 29日 ロイター] - 総務省が29日発表した4月の完全失業率(季節調整値)は3.3%と前月から0.1%ポイント低下し、1997年4月の3.2%以来、18年ぶりの低水準となった。

厚生労働省が発表した同月の有効求人倍率(季節調整値)も1.17倍と前月から0.02ポイント上昇。1992年3月の1.19倍以来、23年1カ月ぶりの高水準となり、雇用情勢の改善傾向が継続している。

完全失業率は、ロイターの事前予測調査で3.4%が予想されていた。

季節調整値でみた4月の就業者は前月比28万人減の6338万人で、2カ月連続で減少。このうち雇用者は同23万人減となった。

一方、完全失業者は同2万人減の219万人で、3カ月連続で減少。このうち自己都合による離職が同2万人減、非自発的な離職が1万人減だった。非労働力人口は同35万人増の4519万人となり、3カ月連続で増加した。

総務省は失業率の改善、勤め先や事業の都合による完全失業者の減少、就業率が引き続き高水準にあることなどを背景に「雇用情勢は引き続き改善傾向で推移している」との判断を示した。

有効求人倍率はロイターの事前予測調査で1.15倍が見込まれていたが、結果は予測を上回った。

新規求人倍率は1.77倍と前月から上昇。有効求人数は前月比0.8%増、有効求職者数は同0.7%減だった。

*内容を追加します。

(伊藤純夫)

ロイター
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