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関空伊丹の1次入札にオリックス連合参加、見送り企業相次ぐ
5月22日、関西国際空港と伊丹空港の運営権売却に向けた1次入札が締め切られた。写真は開港日の関空。1994年9月撮影(2015年 ロイター/Kimimasa Mayama)
[東京 22日 ロイター] - 国内最大の空港民営化案件となる関西国際空港と大阪国際(伊丹)空港の運営権売却に向けた1次入札が22日締め切られ、参加したのは、オリックス<8591.T>とフランスの空港運営会社バンシ・エアポートの連合のみとなったもようだ。
関係筋によると、三菱商事<8058.T>、住友不動産<8830.T>、三井不動産<8801.T>、東京急行電鉄<9005.T>などは参加を見送った。
関空・伊丹空港の運営権売却は、安倍政権が掲げる成長戦略の目玉の一つで、PFI(民間資本を活用した社会資本整備)の代表例。
国が予定する関空・伊丹空港の45年間の運営権の売却最低価格は2.2兆円だが、金額の高さや長期にわたる運営期間を理由に入札を手控える企業が続出。そのため国は、今年2月の1次入札の締め切りを3カ月間延期していた。
三菱商事などのほか、三菱地所<8802.T>、大和ハウス工業<1925.T>、日本生命は参加の見送りをすでに表明していた。丸紅 <8002.T>の広報担当者は、コメントを差し控えるとしている。
東急の広報担当者は22日、ロイターに対し、参加を検討したものの「企業連合が組めなかった」と述べた。三菱地所の広報担当者は、「代表企業としては入札していないが、今後コンソーシアム(企業連合)に入ることを検討する」と語った。
(藤田淳子)