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米ADP民間雇用者数、2月は21.2万人増
3月4日、企業向け給与計算サービスのADPとムーディーズ・アナリティクスが発表した2月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は21万2000人増加した。写真は2009年3月、ニューヨークで(2015年 ロイター/Mike Segar)
[ニューヨーク 4日 ロイター] - 企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とムーディーズ・アナリティクスが4日発表した2月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は21万2000人増加した。
市場予想の22万人増を下回ったほか、1月の25万人増(上方修正)から伸びは鈍化した。
製造業やサービスなど、一部のセクターで増加ペースが鈍化したことが響いた。サービス関連部門の雇用者数は18万1000人増と、前月の20万6000人増から鈍化した。
ムーディーズ・アナリティクスの首席エコノミスト、マーク・ザンディ氏は「雇用の伸びは力強いが、過去数カ月に見られた急ペースからは減速している」と指摘。「原油価格急落によるエネルギー関連部門の雇用への影響が出始めているものの、雇用は引き続き幅広い部門で増加している」と述べた。
6日には2月の米雇用統計が発表される。ロイターがまとめたエコノミスト調査では、非農業部門雇用者数が24万人増と、1月の25万7000人増から鈍化することが見込まれている。失業率は5.6%への小幅改善が予想されている。
JPモルガンのエコノミスト、ダニエル・シルバー氏は「ADP報告は民間雇用者数が2月も堅調なペースで増加したことを示している」とし、2月の雇用統計に向け良好な兆候になったとの見方を示した。
さらに、建設の雇用者数が3万1000人増と前月と同じ伸びになったことに言及し、冬期の悪影響がさほど及んでいないと指摘した。