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米株反落、ハイテク株の売りが重し

2015年03月04日(水)07時16分

 3月3日、米国株式市場は、ハイテク株に売りが出たことが重しとなり、反落して終了した。写真はニューヨーク証券取引所。2日撮影(2015年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 3日 ロイター] - 3日の米国株式市場は、ハイテク株に売りが出たことが重しとなり、反落して終了した。

ダウ工業株30種<.DJI>は85.26ドル(0.47%)安の1万8203.37ドル。

ナスダック総合指数<.IXIC>は28.20ポイント(0.56%)安の4979.90。

S&P総合500種<.SPX>は9.61ポイント(0.45%)安の2107.78。

イスラエルのネタニヤフ首相が米議会演説でオバマ大統領が進めるイランとの核協議を批判し、市場であらためて中東の地政学リスクが意識されたことや、2月の米自動車販売が総じて伸び悩んだことも響いた。

自動車ではフィアット・クライスラーが3.3%、フォード・モーターは2.4%値下がりした。

ハイテク銘柄はナスダック総合指数が5000の大台に乗せた後、利益確定売りが広がって、マイクロソフトが1.4%安、シスコシステムズが2.2%安などとなった。

また半導体の下げもきつく、マイクロン・テクノロジーは5.1%、アプライド・マテリアルズは4.5%下落した。

ジェネリック医薬品のマイランは4.2%下落。同社は先週、アボット・ラボラトリーズの米国外の一部事業買収手続きを終えたばかりだが、今後さらに買収を手掛けていく意向を示唆した。

ゴールドマン・サックスが投資判断を引き下げたバイオ医薬品のマンカインドは7.2%下落した。

家電量販のベスト・バイは1.4%上昇。11─1月期の利益が予想を上回ったほか、特別配当と自社株買いの再開も発表した。

シティグループは0.4%高。傘下の消費者金融部門をスプリングリーフ・ホールディングスに売却することで合意した。

S&P500総合500種の10セクターでみるとハイテク<.SPLRCT>は0.8%下落。値上がりしたのは公益<.SPLRCU>とエネルギー<.SPNY>だけだった。

チェース・インベストメント・カウンセルのポートフォリオマネジャー、ブライアン・ラゾリシャク氏は、足元の株価動向について「やや急速に値上がりし過ぎたので、少しばかりの揺り戻しは当然だった。今の楽観ムードと買われ過ぎの度合いを考えると、最低でも数日間の調整があっても何ら不思議ではない」と述べた。

BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合算出来高は約63億株で、過去5営業日平均の65億株を下回った。

騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が下げ1810で上げ1249(比率は1.45対1)、ナスダックは下げ1784で上げ948(1.88対1)だった。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>

終値         18203.37(‐85.26)

前営業日終値    18288.63(+155.93)

ナスダック総合<.IXIC>

終値         4979.90(‐28.20)

前営業日終値    5008.10(+44.57)

S&P総合500種<.SPX>

終値         2107.78(‐9.61)

前営業日終値    2117.39(+12.89)

ロイター
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