2月28日、中国人民銀行は貸出および預金の基準金利を25ベーシスポイント引き下げると発表した。昨年11月撮影(2015年 ロイター/KIM KYUNG-HOON)
[北京 28日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は28日、貸出および預金の基準金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げると発表した。3月1日から実施する。
1年物貸出基準金利を5.35%に、1年物預金基準金利は2.5%に引き下げる。
人民銀行は金利の自由化をさらに進めるとし、金融機関が設定する預金金利の上限を基準金利の1.3倍に引き上げると発表した。
今回の利下げは、来週に全国人民代表大会(全人代)が開催されるというタイミングで発表された。
人民銀行は、ウェブサイトに公開した別の声明で「利下げの焦点は、実質金利を経済成長、物価、雇用の基調的トレンドに見合う水準に維持すること」とし「金融政策の方向性の変更を意味しない」と表明した。
人民銀行は昨年11月、市場の意表を突く形で利下げを発表。1年物貸出基準金利を40bp、同預金基準金利を25bpそれぞれ引き下げた。
さらに今年2月には銀行の預金準備率も引き下げ、減速する経済のテコ入れを図ってきた。しかし、期待したほどの効果は見られず、エコノミストの間では追加利下げを予想する声が出ていた。
*内容を追加します。