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10月20日、中盤のニューヨーク市場は日経平均上昇を好感し円が買われた。写真は都内の証券会社前で2013年5月撮影(2014年 ロイター/Issei Kato)
10月20日、中盤のニューヨーク市場は日経平均上昇を好感し円が買われた。写真は都内の証券会社前で2013年5月撮影(2014年 ロイター/Issei Kato)
[ニューヨーク 20日 ロイター] - 週明け20日中盤のニューヨーク外為市場は、狭い値動きの中で、日経平均<.N225>が3.98%上昇したことを好感し円が買われた。
週明け前に発表された米指標が底堅かったほか、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が国内株の運用配分を現在12%から25%に引き上げる可能性があるとの報道があったことが、株高につながった。安倍内閣の2閣僚辞任は、少なくとも短期的にはこれら外部要因によって、覆い隠された形だ。
今週は、米消費者物価指数(CPI)とユーロ圏製造業購買担当者指数(PMI)速報値の発表を控えている。投資家は様子見姿勢で、値動きも限定的だった。
ドル/円
世界経済の先行きに対する懸念は根強い。ドイツ連邦銀行(中央銀行)はこの日、同国がリセッション(景気後退)入りするリスクがあるとし、下期の経済成長は緩慢、もしくは横ばいになるとの見通しを公表した。ドイツ連邦統計庁が発表した9月の生産者物価指数(PPI)は前年比1.0%低下と14カ月連続のマイナスで、投資家や当局者が不安視するディスインフレ圧力の存在が鮮明になった。
欧州中央銀行(ECB)は20日、カバードボンドの買い入れを開始したと発表。ユーロ圏経済の回復とデフレ防止に向けた新たな局面が始まった。