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8月29日、欧州連合(EU)統計局が発表した8月のユーロ圏消費者物価指数速報値は前年比0.3%上昇で、5年ぶり低水準となった。写真はスペインのビーチで6日撮影(2014年 ロイター/Heino Kalis)
[ブリュッセル 29日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が発表した8月のユーロ圏消費者物価指数速報値は前年比0.3%上昇で、7月の同0.4%上昇から伸びが鈍化し、2009年10月以来約5年ぶり低水準となった。上昇率は市場予想と一致した。
8月29日、欧州連合(EU)統計局が発表した8月のユーロ圏消費者物価指数速報値は前年比0.3%上昇で、5年ぶり低水準となった。写真はスペインのビーチで6日撮影(2014年 ロイター/Heino Kalis)
[ブリュッセル 29日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が発表した8月のユーロ圏消費者物価指数速報値は前年比0.3%上昇で、7月の同0.4%上昇から伸びが鈍化し、2009年10月以来約5年ぶり低水準となった。上昇率は市場予想と一致した。
欧州中央銀行(ECB)にとって懸念すべき水準だが、来週の理事会で直ちに政策対応するとはみられていない。
項目別では、値動きの大きいエネルギー価格が2%下落したほか、食料品・アルコール・たばこも0.3%のマイナスだった。
INGのユーロ圏シニアエコノミストは「ECBに一段の緩和策を促す内容だ」と述べた。
アバディーン・アセット・マネジメントのインベストメント・マネジャー、ルーク・バーソロミュー氏は、「ユーロ圏経済の状況に関する悪い指標が相次いでいる」と評し、ドラギECB総裁が欧州を低迷から救い出すと期待していると述べた。
「総裁は慎重な欧州の機関と追加刺激策を求める市場の間での綱渡りを迫られている。ただ、月ごとにデフレに近づいている状況下、総裁は『どこ吹く風』のように見える」と語った。
エネルギー、食料品、アルコール、たばこを除く8月のコアインフレ率は0.9%と、前月の0.8%をやや上回った。ウニクレディトの首席ユーロ圏エコノミスト、マルコ・バリ氏は「コアインフレ率が1%をやや下回る水準に留まっているため、完全なデフレ状況の可能性は依然低いと確認できる」と述べた。
市場の注目は、ECBの来週9月4日の理事会に移っている。
*内容を追加して再送します。